アセスメントの内容が介護の質を左右する

アセスメントの流れ

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事前準備

まずは、面談を実施する日時のアポイントを取ります。質の高い介護を提供するためには、利用者とその家族との信頼関係を築く必要があるため、丁寧な対応を心がけなければなりません。日時を確認するだけでなく、なぜ面談を行う必要があるのか、何を準備しておく必要があるのか、どの程度の時間がかかるのかなど、細かい部分まで伝えるようにします。また、面談当日までに対象者の情報をできる限り整理しておきましょう。その際は、地域包括支援センターなどの関係者からも情報を集めます。情報を十分に整理しておくことで、アセスメント当日は現場でしか得られない情報に集中できるようになります。なお、当日は自己紹介や介護保険についての説明、本人とご家族の意向確認を行うことになるので、そのための準備も必要です。

アセスメント当日

利用者の自宅に訪問する際は、周囲の様子や玄関までのアプローチなども細かく確認してください。本人の状態をイメージしつつ、ドアの形や段差など、日常生活で問題になりそうな箇所をピックアップしておきます。インターホンを押す前からアセスメントは始まっているといってもいいでしょう。本人とその家族から話を伺う際は、それぞれの個性や関係性などにも注目してください。ケアプランを作成する際の手がかりになる情報を得られることもあります。自宅の中をチェックし終わったら、集めた情報を整理した上で、相手に確認を取ります。移動や入浴、食事に関することや、訂正する点、気になる点などをヒアリングしてください。詳細についてはきちんと検討した後に提案することを前置きした上で、今後の方向性について了承を得ます。
確認事項や今後の方向性について了承が取れたら、次回までに何をするのかを確認します。栄養指導を受ける人は誰か、次回までにこちらがケアプランを作成することなど、細かい部分を口頭で確認し、認識を合わせておきましょう。なお、アセスメントは1時間程度を目安に、長くても2時間以内に終わらせるようにしてください。

アセスメント後

アセスメントが無事終わったら、当日に得た情報を基にケアプランを作成していきます。作成したケアプランを提示して同意を得られれば、実際に介護サービスの提供が始まります。介護サービスの提供が始まってからも、モニタリングを実施して変更点や修正点について検討していく必要があります。おおよそ、提供の開始から1ヶ月後にモニタリングを実施し、その後も1ヶ月ごとに繰り返していくことになるでしょう。