アセスメントの内容が介護の質を左右する

アセスメントのポイントやマナー

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求められるスキルとは?

実施時のポイントやマナー

具体的なポイントや配慮すべき点

具体的なポイント

アセスメントを実施する際のポイントとしてまず挙げられるのが、多角的な視点からニーズを探ることです。本人の希望を全て反映したケアプランがベストとはいえません。正確性を高めるためには、多角的に情報を集める必要があります。本人の希望も大切ですが、本人が気づいていないこともあるでしょう。そのため、主治医や担当看護師、家族などからも情報を集めて、利用者にとって本当に必要なケアは何かを考えていく姿勢が求められます。専門職との連携をしっかり取った上で、詳細な情報を集めてください。リハビリを行っている理学療法士や作業療法士へのヒアリングも必要です。利用者と頻繁に接している専門職からの情報は、ADL(日常生活動作)を評価する際に必要不可欠です。通常の歩行は可能か、車椅子の使用を検討した方が良いのかなどを考えるためには、理学療法士から情報を得なければなりません。作業療法士は、食事や排せつ、入浴、着替え、家事などの日常生活に必要な動作のリハビリを行っています。こちらも、ADLの項目が設定されている内容を検討する際に役立つ情報なので、きちんとヒアリングをしましょう。
また、「本人とその家族が希望する生活を実現するために必要なものは何か」をベースにアセスメントを実施してください。健康状態を回復させるためには厳しいリハビリが必要になることもあるでしょう。しかし、本人は厳しいリハビリを望んでおらず、現状維持や再発予防を優先したいと考えているかもしれません。こちらの考えとは違うことを思っている可能性を考慮してください。あくまで大切なのは、本人とその家族の意見です。もちろん、こちらの考え方や解決策などをアドバイスとして提案することはできますが、無理に押し付けるのは絶対にいけません。

マナーについて

前提として、相手に不快感を与えないようにする必要があります。身だしなみや言葉遣い、挨拶などが重要です。コートを着ているなら玄関に入る前に脱ぎ、傘がある場合は玄関の外に置くなどの配慮が求められます。靴は前向きに脱ぎ、相手にお尻を向けないようにしながら膝をついてつま先の方向を変え、隅に寄せるといった細かい作法にも注意してください。名刺は両手で持ち、自分の名前を名乗りながら相手に差し出します。その際は、相手が受け取りやすいように胸の高さに差し出しましょう。部屋に通された後は下座に座ってください。お茶やお菓子をすすめられた際は、言葉遣いに注意しながら断る姿勢を見せましょう。こういったマナーに対する考え方は人によって異なりますが、良好な関係を築くためにも十分に注意してください。