アセスメントの内容が介護の質を左右する

アセスメントの質を上げる

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アセスメントシートを作成する目的は?

どうすれば質が上がるのか

どういった点を意識すべきか

長引かせない

アセスメントの質を上げるために意識したいポイントとしてまず挙げられるのが、時間を長引かせないことです。基本的に1時間程度、長くても2時間以内にしてください。初回の訪問では、介護保険制度や介護サービスの内容について説明が必要なため、時間がかかります。時間が長引くと相手が疲れてしまい、後々の対応にも支障が出るかもしれません。必要な情報を効率よく集め、切り上げるようにしましょう。そのためには、事前の準備が肝心です。また、どの程度の時間がかかるのかを相手に伝えておくと安心感を持って対応してくれます。疲れた時やトイレに行きたい時には遠慮せずに伝えてもらうようにしてください。

より多くの情報を集める

病院や施設から紹介された利用者に対してアセスメントを実施する際には、これまでの病歴や家族構成などの情報を事前に聞いておきます。初回訪問時は介護相談員や医療ソーシャルワーカーからも情報を集めておいてください。事前に情報を集めておけば、余計な質問をせずに済みます。また、多角的に情報を集めることで本当のニーズが見えてくるようになります。

利用者の立場になる

利用者の立場になって考える姿勢も必要です。こちらの質問の仕方によっては、相手が答えづらくなってしまうかもしれません。正確性の高い情報を集めるためには、安心感を持って会話をしてもらう必要があります。相手に共感し、意図を汲み取る姿勢を見せることで、「本当に自分のことを考えてくれる」という印象を持ってもらえます。信頼関係を築くためにも重要なポイントです。

ニーズの把握

現在抱えている課題やニーズを具体的に把握しなければなりません。今の生活にどういった支障があるのかを明確にして、それに関連する情報を集めていきます。具体的な動作の範囲や内容を分析し、どこから支障があるのかを明らかにします。利用者に起こり得る危険性を予測できれば、本来の課題が明確になり、見落としも避けられるでしょう。

相手への配慮

専門的なアドバイスを送る時には、相手の希望や意思を尊重することを前提にした上で説明し、了承を得る必要があります。ネガティブな内容を伝える際には、相手の自尊心を傷つけないように配慮しつつ、介護計画の根幹がブレないように注意してください。

情報を精査する

情報の必要性を精査し、記録することが質の高い介護の提供につながります。介護サービスには様々な種類があります。その中から、本当に必要なものは何かを見極めてケアプランを作成しなければなりません。情報が煩雑だと、どういったケアが必要なのかが不明瞭になってしまいます。そうならないよう、情報の精査は必須です。