アセスメントの必要性を知る

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アセスメントはケアプランを作成するために実施します。介護を必要とする高齢者の状態や希望を尊重し、QOL向上を支援するためにも必須のものです。最適な介護サービスを提供するためには、質の高いケアプランを作成しなければなりません。ただ単にどういった介護サービスを提供するのかを判断するのではなく、アセスメントを通じて対象者の状態を正しく理解し、本当に必要な支援を明確にする必要があります。そのためにも、アセスメントは非常に重要な工程です。
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アセスメントは、広義としては「客観的な評価・分析」という意味を持ちます。介護現場においては、利用者が抱える心身の状態や要望を理解して、それに応じたケアを提供するために実施します。最適な支援を実施し、利用者の自立度の向上を目指します。似たものにモニタリングがありますが、アセスメントとは少し異なる目的と役割を持ちます。モニタリングは、介護サービスの提供が開始してから経過を観察し、必要に応じて内容の見直しをすることです。
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アセスメントを実施するタイミングは、ケアプランや介護計画書を作成する時です。定期的に見直しをするため、その際にも都度アセスメントを実施していきます。対象者については、本人だけではなく家族や主治医、担当看護師、知人、地域の民生委員なども含まれます。本人が自覚していない部分も明確にする必要があるので、対象者は多岐に渡ります。より多く、より詳細な情報を多角的に集めることが、きめ細やかな介護サービスの提供につながります。