アセスメントの内容が介護の質を左右する

アセスメントはケアプランの作成に必須

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アセスメントシートを作成する目的は?

ケアプランの作成に必須

質の高い介護を提供するために

なぜ必要なのか

アセスメントはケアプランの作成に必須のものです。介護を必要とする高齢者は加齢や病気の影響でADLが低下し、日常生活にあらゆる制限がある状態です。それぞれの状態に応じた介護サービスや医療サービスを提供し、本人の望む自立した生活を支援することが求められます。介護分野において、高齢者のQOL向上を支援する際の手助けとなるのがアセスメントを基にしたケアプランです。
質の高い介護サービスを提供するためには、実施する目的や具体的な内容、方法、量などを明確にしなければなりません。介護を必要とする高齢者がどのような生活を望んでいるのかを汲み取り、それを実現するにはどういった支援が必要なのかを定める必要があります。それらを記したケアプランの内容に沿って、介護事業所は介護計画書を作成します。介護計画書には、高齢者が望む生活を実現するために必要となる支援が記されています。つまり、ケアプランや介護計画書の内容が、そのまま介護サービスの質に影響するというわけです。アセスメントを基にした質の高いケアプランを作成することで、本来の意味で求められる介護を実現できます。
なお、質の高い介護とは、病気を薬の力で何とかすることではありません。あくまで人間性や尊厳を重視した上で、その人らしい生活を実現するためにはどうすればいいかを考える姿勢が求められます。計画通りに物事を進めることだけに注力するのではなく、相手に寄り添う姿勢が必要です。

介護の質に直結する

ケアプランや介護計画書を作成するために必ず必要になるのがアセスメントです。介護を必要とする高齢者の情報を集め、分析します。しかし、それはただ単にどういった介護サービスを提供するのかを判断するための作業ではないことを理解しておきましょう。アセスメントの結果から対象者の状態を正しく理解し、本当に必要な支援を明確にするための重要な工程です。質の高い介護を提供するためには、決してアセスメントを疎かにしてはいけません。
また、アセスメントはチーム全体のケアの質を向上するためにも必須の作業です。アセスメントの質が、提供する介護サービスの質に直結するという意識を持ってください。高齢者の自立支援の結果を大きく左右することになる、介護の要となる重要な作業です。アセスメントによって作成されたケアプランの内容を基に、様々なスタッフが対応します。質の高いアセスメントを実施して、利用者が本当に求めていることや解決すべき課題を明確にしましょう。