アセスメントの内容が介護の質を左右する

アセスメントシートの書き方

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実施のタイミングと対象者

記載する項目や書き方のコツ

何をどのように記載するのか

記載する項目

アセスメントシートに記載する項目は大きく分けて2つです。それは、「基本情報に関する項目」と「課題分析に関する項目」です。基本情報の方で本人の状況を確認し、課題分析の方に具体的な健康状態や能力を記入します。
基本情報に関する項目を具体的に挙げると、「基本情報」「生活状況」「被保険者情報」「現在利用しているサービスの状況」「障害老人の日常生活自立度」「認知症である老人の日常生活自立度」「主訴」「認定情報」「課題分析理由」になります。課題分析に関する項目を具体的に挙げると、「健康状態」「ADL(日常生活動作)」「IADL(手段的日常生活動作)」「認知」「コミュニケーション能力」「社会との関わり」「排せつ」「褥瘡・皮膚の問題」「口腔衛生」「食事摂取」「問題行動」「介護力」「居住環境」「特別な状況」になります。
以上は、厚生労働省が参考として示している項目です。利用者がどのような状況にあり、なぜ介護サービスを必要としているのか、自立支援のために求められることは何かを確認するために、これらの項目を埋めていきます。

書き方のコツ

アセスメントシートの書き方のコツとしてまず挙げられるのが、利用者を中心に書くことです。利用者の考えや言葉を尊重してください。本人以外からも情報を集めますが、それが中心になってしまうと適切なケアは提供できません。あくまで、本人が望む生活を実現するためのケアが求められます。利用者を中心に置いたアセスメントシートを作成するためには、本人の話した内容をそのまま記入するという方法もあります。発語が困難な場合は、これまでの生活歴や家族の考えを反映しましょう。大切なのは、本人のための支援である点を意識することです。
また、アセスメントシートは他職種と共有する書類です。利用者と面識のない人でも内容を理解できるように書かなくてはいけません。そのためには、簡潔かつ明瞭に記入しましょう。主観的な感想ではなく、あくまで客観的な内容を心がけてください。頻度や回数などは数値化すると分かりやすいでしょう。専門用語の多用はできる限り避けてください。

まとめ

以上が、アセスメントシートの項目や書き方のコツです。提供する介護サービスはアセスメントシートの内容を基に決定します。利用者と初対面で実施することも多いので、正確な情報を集め、共有できるようにしましょう。アセスメントシートの様式は事業所によって若干異なりますが、大まかな内容は変わりません。以下に、ケースごとの文例をまとめているサイトを紹介します。こちらも参考にしてください。