アセスメントの内容が介護の質を左右する

なぜアセスメントシートが必要なのか目的を知る

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アセスメントシートを作成する目的は?

ケアプランの作成に必要不可欠

アセスメントシートとは

アセスメントシートとは、アセスメントで得られた情報をまとめたものです。利用者の状況やニーズから問題点を抽出するためには必須のもので、このアセスメントシートを基にケアプランが作成されます。アセスメントシートは初回の面談時に作成されますが、利用者の状態が変化した際や、要介護認定の更新などによって介護計画書を見直すタイミングでもあらためて作成します。他職種との連携において重要な役割を担う書類でもあるため、誰が見ても理解できる内容でなければなりません。そのためには、客観性の高い情報を記す意識が必要です。

できなくなった背景を探る

アセスメントシートを作成する際のポイントとしてまず挙げられるのが、「なぜできなくなったのか」の背景を考えることです。例えば、利用者がおむつを使用しているとします。その際に、「トイレに行けない」と考えるのではなく、「なぜおむつを使用することになったのか」に注目しましょう。そうなった背景を考えることで、リハビリが必要なのか、薬で治療すべきなのかなど、選択肢が明確になります。加えて、現在できることとできないことを分析してください。分析をすることで、本人とその家族の目標が明確になります。これは、意欲の向上や介護負担の軽減につながります。状況によって、本来であればできることも、環境や本人の意欲の問題でできないと思い込んでいる可能性もあります。できなくなった背景と現状を把握することで、具体的な解決策が導き出され、本人とその家族が本当に望む生活を実現できるようになるでしょう。そのためには、相手の希望を尊重しながら一緒に考える姿勢を持つことも大切です。

分かりやすく書く

アセスメントシートを作成する際に必ず意識すべきなのが、誰が見ても分かりやすく書くことです。主語を明確にして、5W1Hを意識しましょう。また、専門用語を多用してはいけません。細かい表記についても、「息子」ではなく、「長男」「次男」などと具体的に書くことで他の人が見ても理解しやすくなります。
また、客観的な視点を持つためにも周囲の意見を聞くようにしてください。専門職にヒアリングし、他職種と一緒に考えることで自分だけでは思いつかなかった解決策が見つかるかもしれません。自分とは異なる意見や考えを柔軟に取り入れる姿勢を持ちましょう。ヒアリングシートは自分1人で作成するのではなく、あらゆる人の情報を基に作られているという意識を持ってください。